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2015年08月31日

三方枠の再補修! ‥と、職人の手の話。



▲左:一般人(アメリカー)による補修。 / 右:再補修後。
室内ドアの枠のように、左右と上側だけの枠の事を、建築用語で「三方枠(さんぽうわく)」と言います。
この枠、実は、とっても補修の機会が多い部材です。
まず、ドア部分は家の中でも一番狭くなってる個所なので、家具搬入の時にぶつけやすいです。
他にも、犬が齧ったり猫が引っ掻いたり。
室内犬の場合、寂しくなると主人の寝室のドア枠を齧るし、猫は爪を研ぐのに重宝します。
(玄関ドアは金属製が普通ですが、室内ドアの枠は木やMDF製がほとんど)
‥まぁ、そういう運命(?)の、傷つきやすい建材なんです。
さて、今回は、犬が齧った案件。
ただし、部屋の借り主のアメリカ人が、パテでなおしてペンキを塗ってありました。
彼らもDIYは得意な人種だけど‥。
日本人のような繊細さというか、些細(ささい)な傷も見逃さないチェック体勢には耐えられないかも。
というわけで、不動産屋さんからの補修依頼です。
素材の相性によるトラブルを避けるため、ザックリと以前の補修箇所を削り取り、改めて造形開始。
平面をしっかり出してから、曲面を形作って行きます。
今回はパテのみで整形。 こういった作業は指先の感覚だけが頼り。





▲左:元の塗装と余分なパテを取り除いたところ。 / 中:平面を造形終了。 / 右:中心の曲面を再現。
さて、今回のような指先中心の細かい作業中に、いつも思う事。
長く使い込んで精密に動くようになった自分の 「 右手 」 の性能には、ホントに感心させられます。 (箸が使えて、同じように器用な左手と較べても、別格。 左手でコレは、‥無理。)
もちろん自画自賛のつもりでは無く、客観的にです‥。
(ていうか、パテで整形する能力が、普段の実生活に役立つことは、ほとんど有りませんし 笑)。
‥何が言いたいのかというと、普通の人の手と、職人の手は、その役割において相当に精度の差が大きいのだろうなという事実。
同じように、魚屋さんの手、美容師の手、レーシングライダーの手、調理人の舌、ひよこ鑑定士の目‥etc。
おのおのが極めた身体の機能は、みんな本人にとって、かけがえの無い宝物では無かろうかと‥。
身体の部位だけではなく、センスなどの内面的にも、人はそれぞれ違うし、そこに強みを持っている人も多いし‥。 偶然、与えられた能力・才能を、僕らは、どのように人生に生かしていくべきなのか?
たぶん、ごく当たり前な疑問なのだろうけど。
無心で仕事をしている時とか、ふと‥、そんな事をグルグル考えてたりするんですよ。



▲三方枠の反対側の補修状態。(主人の寝室のドア枠)
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この記事へのコメント
相変わらずというか、
素晴らしい手先ですね。
見習いたいです。
これってどれくらいの
時間で直しているんですか?
Posted by DIYが好きです。 at 2015年09月02日 08:58
コメントありがとうございます。
当日の行動記録を見たら、9:14に現場に着いて、14:30に離脱してます。
http://okrepair.ti-da.net/e6262085.html
昼飯の時間を抜いて、4時間ちょっと位です。
Posted by iwaana! at 2015年09月02日 20:14
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